エアコンは家電リサイクル法の対象となる家電4品目のひとつです。エアコンを処分するときには、適切な方法でリサイクル料金や収集運搬料金を支払って回収してもらう必要があります。
しかし、エアコンの処分方法は一つではありません。エアコンの状態や買い替えの有無、回収業者の選択などによって、処分方法は異なります。この記事では、エアコンを処分する7つの方法とそのメリット・デメリットを紹介します。
1. 買い替える際に引き取ってもらう
エアコンを新しいものに買い替える場合は、新しいエアコンを購入する家電量販店に古いエアコンの引き取りを依頼することができます。この場合は、リサイクル料金と収集運搬料金を家電量販店に支払います。家電量販店は、引き取ったエアコンを製造メーカーに引き渡してリサイクルしてもらいます。
メリット
– エアコンの取り外しや搬出を家電量販店が行ってくれるので、手間がかかりません。
– リサイクル券の購入や記入などの手続きも家電量販店が行ってくれるので、簡単です。
デメリット
– リサイクル料金や収集運搬料金がかかるので、費用が高くなります。
– 家電量販店によっては、引き取りに条件がある場合があります(例:同じメーカーの製品に限る、一定期間内に購入した製品に限るなど)。
2. 購入したお店で処分してもらう
エアコンを買い替えない場合でも、購入したお店に引き取りを依頼することができます。この場合も、リサイクル料金と収集運搬料金を購入したお店に支払います。購入したお店は、引き取ったエアコンを製造メーカーに引き渡してリサイクルしてもらいます。
メリット
– エアコンの取り外しや搬出を購入したお店が行ってくれるので、手間がかかりません。
– リサイクル券の購入や記入などの手続きも購入したお店が行ってくれるので、簡単です。
デメリット
– リサイクル料金や収集運搬料金がかかるので、費用が高くなります。
– 購入したお店がわからない場合や営業していない場合は、この方法は使えません。
3. 自治体指定の回収業者に処分してもらう
自治体によっては、家電リサイクル法に基づいて指定した回収業者に依頼することで、エアコンを処分することができます。この場合は、リサイクル料金を郵便局振込方式で支払い、収集運搬料金を回収業者に支払います。回収業者は、引き取ったエアコンを製造メーカーに引き渡してリサイクルしてもらいます。
メリット
– 収集運搬料金が安い場合があります。
– 購入したお店や家電量販店に依存しないで処分できます。
デメリット
– エアコンの取り外しや搬出は自分で行わなければなりません。
– リサイクル券の購入や記入などの手続きは自分で行わなければなりません。
– 自治体ごとに指定された回収業者や回収日時が異なるため、事前に確認する必要があります。
4. 指定引取所に持ち込んで処分してもらう
自治体や製造メーカーが指定した引取所(主に郵便局)に自分でエアコンを持ち込むことで、処分することができます。この場合も、リサイクル料金を郵便局振込方式で支払います。引取所は、持ち込まれたエアコンを製造メーカーに引き渡してリサイクルしてもらいます。
メリット
– 収集運搬料金がかからないため、費用が安く済みます。
– 購入したお店や家電量販店に依存しないで処分できます。
デメリット
– エアコンの取り外しや搬出・持ち込みは自分で行わなければなりません。
– リサイクル券の購入や記入などの手続きは自分で行わなければなりません。
– 持ち込み可能な時間帯や場所が限られているため、事前に確認する必要があります。
5. リサイクルショップに売却する
エアコンがまだ使える状態であれば、捨てる代わりにリサイクルショップに売却することも可能です。この場合は、リサイクルショップから売却代金を受け取ります。売却代金はエアコンの種類や状態によって異なります。リサイクルショップは、売却されたエアコンを再利用するか、製造メーカーに引き渡してリサイクルしてもらいます。
メリット
– エアコンを売却した代金が得られるため、利益が出ます。
– リサイクル料金や収集運搬料金がかからないため、費用がかかりません。
– リサイクルショップによっては、エアコンの取り外しや搬出・運搬を行ってくれる場合があります。
デメリット
– エアコンの状態や需要によっては売却代金が低くなったり、売却できなかったりする場合があります。
– 売却先のリサイクルショップを探す手間がかかる場合があります。
6. エアコンリサイクル業者に依頼する
専門のエアコンリサイクル業者に依頼することもできます。これらの業者は、エアコンの回収やリサイクルを専門に行っており、適切な処分方法を提供しています。依頼する際には、料金や手続きについて事前に確認しましょう。
メリット
- エアコンの取り外しや搬出を業者が行ってくれるので、手間がかかりません。
- プロの技術で安全に処分されるため、環境への影響を最小限に抑えることができます。
デメリット
- 他の方法に比べて費用が高くなる場合があります。
7. インターネットのフリマサイトで譲る・売る
エアコンがまだ使用可能な状態であれば、インターネットのフリマサイトなどで他の人に譲るまたは売ることもできます。ただし、処分する際にはエアコンの動作確認や注意事項の説明を十分に行い、安全に取引するようにしましょう。
メリット
- エアコンを譲ったり売ったりすることで、再利用が促進されます。
- 処分にかかる費用がかからない場合があります。
デメリット
- 取引相手とのやり取りや引き渡しの手続きが必要です。
- 売却できなかった場合は、別の処分方法を検討する必要があります。
以上がエアコンの処分方法の一部です。エアコンを処分する際には、自分の状況やニーズに合った最適な方法を選ぶことが重要です。
また、リサイクルや再利用に積極的に取り組むことで、環境保護に貢献することもできます。適切な処分方法を選び、エアコンの廃棄物を適正に処理しましょう。