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【業者が教える】デジタル遺品整理の方法について徹底解説

デジタル遺品整理とは、亡くなった人が残したインターネット上のデータやサービスを整理することです。

デジタル遺品にはさまざまな種類がありますが、この記事では代表的なものを紹介します。

Purchase&Planning 代表
竹内 優貴

この記事の監修

遺品整理士協会認定 遺品整理
遺品整理士協会認定 遺品査定
特殊清掃センター認定 特殊清掃士
大阪府警本部 許可 古物商取得

大阪・兵庫を中心に遺品整理・不用品回収を18年行っているPurchase&Planning。業界の良いところ、悪いところ熟知しています。

お見積もりは、どこでも無料ですので、ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。

なぜデジタル遺品整理が必要なのか?

デジタル機器の普及率が95%を超える現代において、デジタル遺品整理は避けて通れない課題となっています。

特に、財産管理や重要な書類もデジタル化されつつあるため、その重要性は日増しに高まっています。デジタル遺品整理を行うことで、次のようなメリットがあります。

故人のプライバシーを守る

– 遺族の負担を軽減する

財産や権利を確保する

– データの流出や悪用を防ぐ

逆に、デジタル遺品整理を行わないと、以下のようなリスクがあります。

– 故人のプライバシーが侵害される

– 遺族がトラブルに巻き込まれる

– 財産や権利が失われる

– データが流出や悪用される

これらのリスクを回避するためにも、デジタル遺品整理は必要不可欠です。

デジタル遺品整理とは、亡くなった人が残したインターネット上のデータやサービスを整理することです。デジタル遺品にはさまざまな種類がありますが、ここでは代表的なものを紹介します。

ソーシャルメディアアカウント

FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアアカウントは、亡くなった人の思い出や交流を残す場として大切です。しかし、放置しておくと不正アクセスやトラブルの原因にもなります。ソーシャルメディアによっては、遺族がアカウントを管理できるようにするサービスがあります。

例えば、Facebookでは「追悼状態」にすることで、アカウントを閲覧できる人を制限したり、友人からの投稿を承認したりできます。Twitterでは、遺族が死亡証明書などの書類を提出することで、アカウントを削除できます。

オンラインバンキング

オンラインバンキングは、亡くなった人の資産や負債を把握するために必要です。しかし、パスワードやIDを知らない場合は、アクセスできません。

その場合は、銀行に直接連絡して、遺族が口座を引き継げるように手続きをする必要があります。銀行によっては、オンラインバンキングの利用停止や口座解約のサービスがあります。

クラウドストレージ

クラウドストレージは、写真や動画などの大切なデータを保存する場所です。しかし、亡くなった人のクラウドストレージにアクセスする方法は一般的にありません。その場合は、遺族がパスワードやIDを知っているか、亡くなった人が事前に共有設定をしているかが重要です。

クラウドストレージによっては、遺族が死亡証明書などの書類を提出することで、データの閲覧やダウンロードができるサービスがあります。例えば、Googleでは「アカウント管理者」に指定された人が、亡くなった人のGoogleアカウントに関連するデータにアクセスできます。

ドメイン名

ドメイン名は、亡くなった人が運営していたウェブサイトの住所です。しかし、ドメイン名は有効期限があります。有効期限が切れると、ドメイン名は他の人に取得される可能性があります。その場合は、遺族がドメイン名の更新料金を支払って継続するか、ドメイン名を解約するかを決める必要があります。ドメイン名の管理は、登録したレジストラによって異なります。

オンラインショッピングアカウント

オンラインショッピングアカウントは、亡くなった人が購入した商品やサービスの履歴やポイントを確認できる場所です。しかし、オンラインショッピングアカウントには個人情報やクレジットカード情報なども含まれています。

その場合は、遺族がパスワードやIDを知っているか、亡くなった人が事前に共有設定をしているかが重要です。オンラインショッピングアカウントによっては、遺族が死亡証明書などの書類を提出することで、アカウントの削除やポイントの払い戻しができるサービスがあります。

クリプトカレンシーとNFTs

クリプトカレンシーとNFTsは、亡くなった人が所有していたデジタル資産です。しかし、クリプトカレンシーとNFTsは、秘密鍵やパスフレーズなどの暗号化された情報によって管理されています。その場合は、遺族が秘密鍵やパスフレーズを知っているか、亡くなった人が事前に共有設定をしているかが重要です。クリプトカレンシーとNFTsによっては、遺族が死亡証明書などの書類を提出することで、資産の移転や売却ができるサービスがあります。

以上が、デジタル遺品の種類と整理方法の概要です。デジタル遺品整理は、亡くなった人の意思や遺族の希望に応じて行う必要があります。デジタル遺品整理をスムーズに行うためには、生前にデジタル遺品のリストやアクセス方法を作成しておくことがおすすめです。

デジタル遺品整理の手続き

デジタル遺品とは、パソコンやスマホなどのデバイスや、SNSやメールなどのオンラインサービスに残されたデータのことです。デジタル遺品は、故人の思い出や財産として大切にしたいものですが、その整理や引き継ぎには様々な問題があります。

例えば、パスワードがわからない、サービス提供者の規約が厳しい、データの量が多すぎるなどです。そこで、デジタル遺品整理の手続きをスムーズに行うためには、以下の3つのポイントを押さえておく必要があります。

1. デジタル資産の目録作成

デジタル資産とは、デジタル遺品の中で価値があると判断されるものです。例えば、オンラインバンキングやクレジットカード、電子マネーなどの金融系サービスや、写真や動画、音楽などのメディア系サービスなどです。

デジタル資産の目録作成とは、これらのサービスのアカウント名やパスワード、URLなどを一覧にまとめることです。これにより、遺族や相続人がデジタル資産にアクセスしやすくなります。また、目録作成には専用のアプリやソフトを利用すると便利です。

2. デジタルエクゼキューターの選定

デジタルエクゼキューターとは、故人の代わりにデジタル遺品整理を行う人のことです。デジタルエクゼキューターは、故人が生前に指名するか、遺族や相続人が協議して決めることができます。

デジタルエクゼキューターには、デジタル遺品に詳しい人や、故人と親しい人が向いています。デジタルエクゼキューターは、故人の意思を尊重しながら、デジタル遺品を保存したり削除したりする責任を負います。

3. 遺言書や契約書にデジタル遺品に関する条項を追加

遺言書や契約書にデジタル遺品に関する条項を追加するとは、故人が生前に自分のデジタル遺品に対する希望や指示を書面に残すことです。例えば、「SNSアカウントは削除してほしい」「写真は家族に引き継いでほしい」「ブログは公開したままにしてほしい」などです。

これにより、デジタルエクゼキューターや遺族が故人の意思を知ることができます。また、遺言書や契約書には、デジタルエクゼキューターの氏名や連絡先も記載すると良いでしょう。

FAQ

デジタル遺品整理とは、故人が残したパソコンやスマホなどのデジタルデバイスや、SNSやメールなどのオンラインサービスに関する遺品の整理のことです。

デジタル遺品整理は、故人のプライバシーや財産を守るために必要な作業ですが、どうやって行うのか、どんなことに注意するべきなのか、わからないことも多いでしょう。そこで、この記事では、デジタル遺品整理に関するよくある質問とその回答をまとめてご紹介します。

Q. デジタル遺品整理は必須ですか?

A. デジタル遺品整理は、法律上は必須ではありませんが、故人の意思を尊重し、プライバシーや財産を守るために必要な作業です。デジタル遺品には、故人の個人情報や財務情報、思い出の写真や動画などが含まれています。

これらのデータを放置しておくと、第三者に悪用されたり、紛失したりするリスクがあります。また、オンラインサービスには、自動更新や自動引き落としなどの機能がある場合が多く、故人が亡くなっても料金が発生し続ける可能性があります。そのため、デジタル遺品整理では、デジタルデバイスやオンラインサービスのパスワードを確認し、データの保存や削除、アカウントの解約や退会などを行う必要があります。

Q. パスワードはどう管理すればいいですか?

A. パスワードは、デジタル遺品整理の最初のハードルです。故人が残したパスワードを知らないと、デジタルデバイスやオンラインサービスにアクセスできません。

パスワードを知る方法はいくつかありますが、一番確実なのは、故人が生前にパスワードを記録しておいたものを探すことです。パスワードを記録したメモやノート、パソコンやスマホのメモ帳アプリなどがあります。また、パソコンやスマホのブラウザにパスワードを保存している場合もあります。その場合は、ブラウザの設定からパスワードを確認できます。

しかし、これらの方法では見つからない場合もあります。その場合は、パスワードリセットやパスワード再発行などの方法を試すことができます。ただし、これらの方法はサービスによって異なりますし、故人のメールアドレスや電話番号などが必要になる場合もあります。また、法的に問題がある場合もありますので、注意してください。

Q. 追加費用はかかりますか?

A. デジタル遺品整理にかかる費用は、主に以下の3つです。

– デジタルデバイスやオンラインサービスの解約や退会に伴う解約金や違約金

– データの保存や削除に必要な外付けハードディスクやUSBメモリなどの媒体代

– デジタル遺品整理を専門に行う業者に依頼する場合の手数料

これらの費用は、デジタル遺品の種類や量、業者の料金体系などによって異なりますが、一般的には数万円から数十万円程度かかると考えられます。ただし、デジタル遺品整理を行うことで、オンラインサービスの料金の発生を止めたり、デジタルデバイスを売却したりすることで、費用を節約することもできます。

以上、デジタル遺品整理に関するよくある質問とその回答をまとめました。デジタル遺品整理は、故人の意思を尊重し、プライバシーや財産を守るために必要な作業ですが、難しく感じることも多いでしょう。

また、自分が亡くなったときに残される人に迷惑をかけないように、生前にパスワードやアカウントなどの管理をしておくことも大切です。デジタル遺品整理は、自分の人生の整理でもあります。ぜひ、この機会にデジタル遺品整理について考えてみてください。

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