遺品整理は精神的にも、肉体的にもきついもの。
故人のものであればなおさらで、親族と言えど自分のものでなければ、整理ができる人も、何から手をつけていいかわからなくなってしまうことがあるでしょう。
整理したものの中には、業者へ売って現金化できるものも多くあります。
捨てるくらいであれば、売って、誰かに使ってもらうのはいかがでしょうか?
こちらの記事では、処分するものを分類し、
意外と高く売れる可能性があるため残しておきたいもの
一部を買取業者に売るケースが多いため、合わせて売る際に注意したいものやのなども紹介します。
Purchase&Planning 代表
竹内 優貴
この記事の監修
遺品整理士協会認定 遺品整理士
遺品整理士協会認定 遺品査定士
特殊清掃センター認定 特殊清掃士
大阪府警本部 許可 古物商取得
大阪・兵庫を中心に遺品整理・不用品回収を18年行っているPurchase&Planning。業界の良いところ、悪いところ熟知しています。
お見積もりは、どこでも無料ですので、ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
遺品の中で売れるもの
No.1 遺品で最も多い『貴金属』
貴金属は1gあたりの相場で取引をされています。
2022年以降、金やプラチナの価格が高騰しており売るなら早めの判断が良いでしょう。どれくらい高騰しているかというと、2000年の時、k24(純金)は1,000円台前半でしたが、2022年以降高騰しており、2023年は最高値の10,063円に到達しました。
現在は、少しずつ下がっているので、なるべく早めに売ること。
金を使ったアクセサリーは主にK18(18金)で作られており、特に遺品として相続する人が多いものでもあります。
そんな相続される人が多い貴金属ですが、指輪やネックレスなどは、指輪のサイズが合わない、金相場が安い時期に故人が購入したものなどはやはりデザインも古く人気はありませんが、金の価値としては健在です。
No.2 見分けのついていない方も多い?「記念金貨」
金貨は金が使われた硬貨ですが、含んでいる金の割合によって種類があります。
純金の場合はK24金貨と分類され、カナダで発行されているメイプルリーフ金貨などが代表的といえるでしょう。
日本以外で発行されている金貨では、メイプルリーフ金貨に加えてオーストリアが発行しているウィーン金貨、そしてカンガルー金貨というオーストラリア発行の金貨を合わせて世界三大金貨と呼ばれています。
日本の金貨は大きなスポーツの大会や天皇陛下の記念などに合わせて発行される場合が多いです。長野オリンピック冬季大会金貨は2回発行され、ほかにも2002 FIFAワールドカップやラグビーワールドカップ2010日本大会などを記念して金貨が発行されています。
いずれも金の価値が低い時期に発行された時期のため、今の金相場に照らし合わすと、高額買取に期待できます。
No.3 「こんなもの売れない」と思われがち『金歯』
これは貴金属と同じ部類ですが“価値がある”と思われていない方が多いので、別項目としています。
金歯は“金”で作られており、金の含有量は、金歯を作った担当医によって異なります。
高いものであればK18だったり、低ければK8だったりします。
ただ、ゴミ袋に入れて捨てれば0円ですが、数十万円の価値がつく場合もあります。
生前の歯がくっついていても売れるので査定だけでも依頼しましょう。
No.4 現代では人気のない?「仏具」
仏具の買取は貴金属と骨董品の2種類に分かれます。
おりんや仏像などが金でできていた場合には『貴金属』と同様にg単位で売ることができます。それが、金やプラチナかどうかは、一般の方には分かりづらいため一度業者へ査定してみてもらってもいいかもしれませんね。
貴金属でない場合にも、骨董品としての価値がある場合がありますから、しっかり見てもらいましょう。
No.5 世界一有名な石「ダイヤモンド」
ダイヤモンドは、日本では金剛石とも呼ばれる宝石の一種です。
45億年前から存在しているものもあるほど起源は古く、その圧倒的な硬さから、魔除けやお守りとしても重宝されてきました。
一般的には、ダイヤモンドと聞くと無色透明の宝石を思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、実は多くのダイヤモンドは生成の過程で不純物が混ざり、色がつくケースが多いです。
色付きのダイヤモンドのなかでも発色がよく、透明度が高いものはファンシーカラーダイヤモンドと呼ばれ、高額で売買されます。
一方で、近年は不純物のない人工ダイヤモンドが多く流通しています。
人工ダイヤモンドは透明度も高く流通量が多いため、天然ダイヤモンドの価値が下がってきていると言われています。
そのため、遺品を相続した中にダイヤモンドがあればすぐに査定に出すのが良いでしょう。
No.5 状態が良ければ高く売れる『ブランド品』
ブランド品は状態によっては高価買取が期待できる商品です。
ルイ・ヴィトンやシャネルなど、古くてもボロボロでも使えるものは買取してもらえるので、捨てず査定に出してみましょう。
当社Purchase&Planningの場合は、海外と国内の販路が豊富にあるため、ほとんどのものが買取可能です。
ご遺品にブランド品がある場合は、バッグや財布のカビやベタベタを綺麗に拭いておくことで状態の評価が上がりますから、すぐに手入れを行うようにしましょう。
もし好みのデザインであればそのまま形見として所持しておいてもいいかと思いますが、使わないのであれば売って新しいものを買っても良いですし、夕食代にして良いかもしれませんね♪
No.6 貰い物の「ブランド食器」は高く売れる
食器はギフトとしてもらう方も多く、使用済みでも売れることがありますし、未使用品であれば特に高く売ることができる品物でもあります。
例えば、海外ブランドであれば、マイセン・ロイヤルコペンハーゲン・ウェッジウッドや、国内ブランドは、ノリタケ・たち吉などがあります。
飾り皿などの査定の場合は、綺麗な状態で査定に出すと作品の評価があがりますよ。
傷がつかないように表面をウェットティッシュ等で軽く拭いたりして、見える汚れをとっていると好印象です。
No.7 買取額100万円をこえることも多い『腕時計』
海外のブランド品の腕時計は、買取金額が数百万円以上になるものも少なくありません。
一方で国内ブランドの時計は、高額買取にならないものも多いです。しかし、国内ブランドでも高級シリーズの場合は、高価買取に期待できます。
当社Purchase&Planningは、国内メーカー・海外メーカー、また、動かない腕時計や・ベルトがない時計なども買取しております。
国産だった場合でも自分でわからないものの場合には捨てないでとっておきましょう。
No.8 『切手』でも数万円の価値になる!
現在流通している切手はそのまま使用できますが、切手の中には高く売れる切手もあるんです。
1960年代には、切手収集が一大ブームとなっていました。
記念切手や普通切手でも発行枚数が少ないものは、切手はコレクターの間では特に高く売れる商品です。しかし、切手コレクターもだんだんと年齢を重ねてきており、高齢化。
知識のない人、興味のない人から見たらただのただの切手ですが、買取価格は十分期待できるものなので、捨てないでとっておきましょう。
- 記念切手
- 中国切手
- 航空切手
高く売るためのポイント
- 綺麗にしておく
- 切れないように丁寧に扱う
中国切手は人気があり、切手の中でも高く買取りしてもらいやすい特徴があります。
日本の切手でも、「見返り美人」や「月と雁(がん)」などは買取価格が高いことが多いです。
もし遺品の中に切手のコレクションがあった場合、普通切手だったとしても、明治、大正、昭和初期など古い切手であれば高価買取が期待できます。そのような品物があった場合には、そのままの状態で当社のような買取業者へ連絡しましょう。
扱い方を間違ってしまい、切手シートの「目打ち(めうち)」や「耳紙(みみがみ)」部分を傷つけたり、破損したりすると、価値が下がってしまう可能性があります。
No.9 もう何年も使ってない?「テレフォンカード」
携帯電話の発展で公衆電話を使わなくなってきた昨今。
意外とテレフォンカードが高く売れるのをご存知でしょうか?
一度使用されているテレフォンカードですと、プレミア付きのテレフォンカードでも買取対象にならないこともあるようです。
しかし、未使用で状態が良いものであれば高価買取に期待ができます。
例えば、アイドル・グラビア系テレホンカードなどは、雑誌などの抽選でしか手に入らないものもあり、希少価値が高いです。
また見逃しやすい「電電公社」と記載されているテレフォンカードは、プレミアが付いています。
電電公社とは、日本電信電話公社の略称で、現在のNTTグループの元となった会社で、その「電電公社」と書かれているということは、まだNTTになる前に発行された、歴史的に貴重なテレホンカードなのはご存知でしょうか?
故人がテレフォンカードを収集していて、それを相続した場合には、査定に出して現金化しても良いかもしれません。
No.10 最近流行りの『カメラ』は高価買取に期待大
カメラの中でも一眼レフは最近特に人気が出ており、高値で買取に期待ができる商品です。
一眼レフカメラ本体でなく、デジタルカメラもセンサーが再利用出来ますから、Purchase&Planningではお買取可能です。
コンパクトデジタルカメラは、数百円〜数千円程度になりやすいですが、プロ向けの場合には30万円以上になることもあります。
そのほか、フィルムカメラやヴィンテージカメラなどはコレクターの中で人気のため、倉庫から出てきた古いカメラでも買取価格には十分期待ができます。
No.11 捨てるくらいなら売った方が得『家具家電』
家具や家電は大型で最も処分に困りますよね。
家具や家電の処分数が少ない場合は、こちらをご確認ください。
ここでは『家具』と『家電』の2パターンの説明をさせていただきます。
当社のような不用品回収とお買取を行なっている業者であれば、使えないものであれば不用品回収として回収できますし、ブランド家具や、ブランド食器であれば買取することも可能です。
新型であればあるほど高くなりますが、ブランド品や貴金属と比べると安価になりやすいのが特徴です。
No.12 タンスの肥やし?「衣類」も売れる
ファストファッションの場合は残念ながら買取してもらうことは難しいですが、ブランドのアパレルは期待しても良いかもしれません。
ハイブランド衣類を査定に出す場合にはクリーニングをしておくと、保管時の細かな汚れやしわが取れて、衣類のコンディションが上がるため、査定額アップに期待できます。
もちろん新品・未使用であれば買取金額にも期待ができますが、使用されたものに関しては「捨てるくらいならお金にしよう」くらいの気持ちで査定に出しましょう。
No.13 昔からの思い出『着物』
着物は作られてから5年以内の新しいもの以外はお値段が付きづらい品物でもあります。ただリサイクルショップに持って行ったり、ゴミに捨てるくらいであれば、買取してもらいましょう。
なぜ安くなってしまうのかというと、近年、着物を着る人が減ってしまい価値がなくなっていますよね。一方でその生地はバッグや他の衣類になったりする程度の価値を持っているため、商品数が多い場合にはまとめた価値がつくことがあります。
※要注意
着物買取をうたう、出張買取で頼んでも良いのですが、『貴金属ありませんか』などと着物の買取を頼んでいるにも関わらず他の査定を“しつこく”迫るような業者がいることを忘れずに。
こういう業者は着物の買取はメイン商材でなく、貴金属の買取をメインにしている業者です。安い買取になってしまうケースがあるので注意しましょう。
No.14 『酒』は賞味期限がなければ高価買取のチャンス
お酒は贈答品や、趣味で集める方、また閉店した飲食店から必要のなくなった酒類もあります。
ただお酒の好き嫌いもあるので、意外と残りやすいものでもありますよね。
お酒の中でも、買取してもらえるお酒は、高級ウイスキーや日本酒、シャンパンなどで、購入時の価格が10万円を超えるものは高く買取りしてもらいやすい傾向にあります。
逆にいえば他の商品は安くなってしまうイメージです。
高級なお酒を嗜む人口が少ないため、「山崎」「響」「マッカラン」「十四代」などは比較高く売ることができますが、お酒に関しては「捨てるよりはマシ」「高くなったらいいな」程度の気持ちで構えて売るのが良いでしょう。
No.15 倉庫に眠っていることも多い『絵画・掛け軸などの美術品』
一般の方では、評価をしづらい骨董品。
有名な美術品だった場合には数千万円の買取になることもあります。
逆に油絵が高級そうな額の中に入っていても、コピー機で印刷しただけの物もあります。
もしも価値の分からない日本画や西洋画などの美術品があった場合には勝手に処分せずに、必ず査定に出すようにしましょう。
高く売るためには、遺品をそのまま持ち込んだ方が良いでしょう。
自分で何かを確認しようとして、額縁を開けたり、埃を濡れた布で拭き取るなどしないでください。
額を開けるときに絵を傷つけたり、水分で額の装飾が禿げたりと、価値を下げてしまう可能性があるためです。
また、移動をさせる際の破損を避けるため、美術品の場合は「出張査定」の依頼をすることをおすすめしております。
No.16 『日本刀』登録証の有無を確認!
お祖父さんが持っていた!
少し地方の実家の倉庫に刀があった!
など、見たことはないでしょうか?
刀はコレクター性が高い品物なので、状態が良い物且つ刀匠(とうしょう:刀の職人)によっては数百万円の価値になります。
実は、刀を売る場合は、登録証が必要になりますし、持つだけでも登録証が必要。
登録証とは、地方自治体の教育委員会が発行する、刀を美術品として登録する証書です。
登録証は「本来なら銃刀法違反で持っちゃダメだけど、この日本刀は美術品だから特別にOKですよ」という意味合いがあるため、「美術品」あるいは「美術品として価値がある刀剣類」に限って発行されます。
登録証がない場合は、相続した方がご自身で教育委員会に連絡し登録しなければなりません。相続した方が、すぐに銃刀法違反で逮捕されることはないので安心して、登録証を発行▶査定をしてもらってください。
No.17 箱保証書が大切『茶道具や書道具などの骨董品』
茶道具や書道具は想像しているよりも高値になりやすい品物。もしも価値のありそうな茶道具や書道具があった場合には必ず査定するようにしましょう。
茶道具や書道具は有名な作家であれば5万円以上の価値がつくこともあります。有名な作品の場合には必ず箱と保証書がありますので、絶対に捨てないようにしましょう。
No.18 こんなものが売れるのかな?『古銭や人形などコレクター品』
コレクターの人が持っている物は高価買取に期待ができます。中でもブリキでできた玩具(人形)や塩ビ(塩化ビニール)人形などは、特に買取価格が高い物。
興味がない人からしたらただの古い玩具にしか見えませんが、遺品に古銭や人形やおもちゃなどがあった場合には捨てないように気を付けましょう。
買取り商品例
- 超合金(ブリキ)
- 古銭
- 人形
高く売るためのポイント
- 箱を残しておく
- 綺麗にする
- 状態をよくしておく
コレクター品の査定ポイントは状態の良し悪しや、発行数で決まります。
No.19 元々高価な『趣味グッズ』は高価買取のチャンス
元々の価格が安いものは買取が安くなりますし、使い古していると買い取ってもらえない場合もありますが、備品や購入時の価格が高いしなものであれば、10%~50%の価格で買取してもらえる場合があります。
リサイクルショップでは家具家電だけでなく日用品の買取をしていますから、買取したものは再販されるので丁寧に拭いておくことで査定額がアップすることもあるので、綺麗にしておくと良いでしょう。
以上が高価買取してもらえる商品の一覧です。お気づきの方もいるかと思いますが、遺品のほとんどは高価買取の可能性がある商品です。そのため、むやみやたらに処分することをしないで、しっかりと査定してもらうようにしましょう。
遺品整理で売れないもの
希少動植物
シントン条約やレッドリストに違反している動植物が使われている商品は、原則買取できない場合が多いです。
希少動物の毛皮・剥製・標本・骨・牙・角・およびそれらの商材
銃火器
基本以下のような商品については買取できない場合が多いです。
- 実銃全般
- エアガン・電動ガン・ガスガン
- 銃の部品
- 殺傷能力のある商品
※登録書のある火縄銃のお買取りの際は、銃と登録書の内容が一致しているか確認されます。
あとは、植木鉢や、プラスチックの衣装ケース、買い物かごや、ビデオテープなどは不用品回収の対象となりますので参考にしてください。
いかがでしたでしょうか?
遺品整理で必要のなくなったお品物も、誰かに大切に使っていただく未来もあります。
ぜひ参考にしていただき、気持ちとお品物整理をしてみてください。