Content コンテンツ

【業者が教える】ゴミ屋敷の害虫撃退、バルサンは本当に効果的か?

ゴミ屋敷の害虫問題に多くの家庭で悩みの種となっている特有の害虫。

その対策として、多くの人々が信頼して使用しているのが「バルサン」です。この記事では、バルサンがゴミ屋敷の害虫駆除にどのようなメリットをもたらすのか、その効果と使用方法に焦点を当ててご紹介します。

Purchase&Planning 代表
竹内 優貴

この記事の監修

遺品整理士協会認定 遺品整理
遺品整理士協会認定 遺品査定
特殊清掃センター認定 特殊清掃士
大阪府警本部 許可 古物商取得

大阪・兵庫を中心に遺品整理・不用品回収を18年行っているPurchase&Planning。業界の良いところ、悪いところ熟知しています。

お見積もりは、どこでも無料ですので、ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。

ゴミ屋敷とは?


ゴミ屋敷とは、生活に必要なもの以外にも大量のゴミや不用品を部屋に溜め込んでしまう状態のことで、原因はさまざまですが、一般的には次のような原因があると言われています。

・精神的なストレスやトラウマ

・コミュニケーション能力の低下や孤立感

・物への執着心や所有欲

・決断力や行動力の欠如

・掃除や片付けに対する苦手意識や嫌悪感

このような原因からゴミ屋敷が出来てしまうと言われていますが、ゴミ屋敷は、住環境だけでなく健康や人間関係にも悪影響を及ぼします。例えば、害虫や害獣の発生や繁殖・悪臭やカビなどの衛生面の悪化・火災や事故などの危険性の増加などがあります。

現代社会では、ゴミ屋敷は増加傾向にあると言われていますが、超高齢社会の加速や、一人暮らしや孤独死の増加、SNSなどの発展の一方で人間関係の希薄化なども原因と言われていますが、ゴミ屋敷は、個人だけでなく社会全体にとっても深刻な問題で、まずは自覚と決意が必要です。

ゴミ屋敷の状態を解決するためには、専門家や支援団体などの外部の助けを受けることをお勧めしています。

ゴミ屋敷としていくら自覚をして、掃除を始めようとしても困るのが害虫問題。

代表的な害虫としてゴキブリが真っ先に想像されると思いますが、ゴミ屋敷でバルサンを焚くだけで害虫駆除は十分なのでしょうか?

バルサンとは? その効果と用途

バルサンとは、レックの子会社であるバルサン株式会社が製造・販売している殺虫剤です。バルサンは、主に家庭で使用されるくん煙剤(煙を出す殺虫剤)として有名ですが、霧タイプ(霧を出す殺虫剤)もあります。

バルサンは、ゴキブリやダニ、ノミ、ハエ、蚊など、家庭で発生する害虫を駆除する効果があります。、部屋を密閉した状態で使用することで、煙や霧が部屋の隅々まで行き渡り、隙間に潜む害虫や卵も殺すことができます。

バルサンの用途は、主に害虫の駆除と予防です。ゴミ屋敷などで大量に発生した害虫を一掃するのに効果的で、季節の変わり目や引っ越し前後などに予防的に使用することで、害虫の発生を抑えることができる優れものでもありますが、完全に駆除することは難しい場合もあります。

バルサンの成分と作用

バルサンは、主にピレスロイド系の殺虫成分であるフェノトリンとテトラメトリンを含む煙剤です。これらの成分は、昆虫の神経系に作用して麻痺させることで、殺虫効果を発揮します。

バルサンは、煙が広がることで、隙間や裏側に潜むゴキブリやダニなどの害虫にも届きやすくなります。また、煙には残効性があり、一定期間は害虫の再発を防ぐことができます。

使用上の注意点や効果的な使用方法

バルサンは、高温で発火する危険性があるため、使用する際には次のような注意点を守る必要があります。

– 火気や高温源から離して使用する

– 煙感知器や火災報知器を切っておく

– 室内の換気扇やエアコンを止めておく

– 窓やドアを閉めておく

– ペットや植物を室外に避難させる

– 使用後は十分に換気する

ゴミ屋敷にバルサンを使うメリットとデメリット

ゴミ屋敷に住んでいると、ゴキブリやダニなどの害虫が発生しやすくなります。害虫は不衛生であり、アレルギーや感染症などの健康被害を引き起こす可能性があります。そこで、害虫駆除のためにバルサンという商品を使うことを検討している方もいるかもしれません。

バルサンの種類と特徴

バルサンには、煙が出るタイプ、水を使うタイプ、霧が出るタイプの3種類があります。それぞれの特徴と効果は以下の表の通りです。

種類特徴効果
煙が出るタイプ・こすって煙を出す
・強い噴射力と拡散力
・ニオイが強い
・火災報知器やガス警報器に反応する可能性がある
・部屋の隅々まで効果が届く
・ゴキブリやダニなどの目に見える害虫だけでなく、ノミなどの目に見えない害虫も駆除できる
・戸建てなどに向いている
水を使うタイプ・水を入れて煙を出す
・噴射力と拡散力はやや劣る
・ニオイが少ない
・火災報知器やガス警報器に反応しない
・部屋の大部分に効果が届く
・ゴキブリやダニなどの目に見える害虫は駆除できるが、ノミなどの目に見えない害虫は駆除できない場合もある
・マンションやアパートなどの集合住宅に向いている
霧が出るタイプ・ボタンを押して霧を出す
・噴射力と拡散力は最も劣る
・ニオイがほとんどない
・火災報知器やガス警報器に反応しない
・部屋の一部に効果が届く
・ゴキブリやダニなどの目に見える害虫は駆除できるが、ノミなどの目に見えない害虫は駆除できない場合が多い
・マンションやアパートなどの集合住宅に向いている

バルサンのメリット

バルサンを使うことで得られるメリットは以下の通りです。

– 簡単に害虫駆除ができる。

使用方法が簡単で、誰でも気軽にできます。ただし、用法や用量などをきちんと守った上で使用しないと危険な場合もありますので、使用前にはよく注意書きなどをご覧ください。

– 部屋の隅々まで効果が届く。

煙や霧を出して部屋中に成分を拡散させます。そのため、隙間に潜む害虫も駆除することが可能です。特に卵などは、目で見えないくらい小さい場合もあるので有効的です。

– 安全性の高さ。

用法や用量などをきちんと守って使えばそれほど害があるものではありません。ただし、使い方によって危険性がありますので注意が必要です。赤ちゃん、幼児、ペットなどがいる場合には、煙が出切ってからきちんと換気を十分にした上で部屋に戻すようにしてください。

バルサンのデメリット

バルサンを使うことで生じるデメリットは次の通りです。

– 完全に駆除することは難しい。

気軽に害虫を駆除できるというイメージがあります。もちろん、駆除もできますし、予防としても効果がある商品です。しかし、バルサンだけでは完全に害虫を駆除することは難しく、特にゴミ屋敷では、ゴキブリやダニなどの害虫が床下やキッチン裏などに潜んでいる可能性が高く、バルサンの成分が届かない場合もあります。また、バルサンは一時的な効果しか持たず、定期的な使用が必要です。

– 使用前には注意が必要。

使用する際には、火災報知器やガス警報器などにカバーをしたり、家電や家具や食器などにカバーをしたりする必要があります。また、窓や扉などを完全に閉めておく必要もあります。ペットや水槽なども外に出す必要があります。これらの準備作業は手間がかかりますし、忘れてしまうと大変です。

しっかりとバルサンのメリット・デメリットを理解して害虫の駆除に役立ててください。

まとめ

いかがでしょうか?ゴミ屋敷の害虫問題は多くの人々の頭を悩ませていますが、バルサンの力を借りれば、ゴミ屋敷に発生してしまった害虫駆除に期待できます。

バルサンの持つ高い害虫駆除効果、使用の手軽さ、そして安心の安全性は、ゴミ屋敷の問題に立ち向かう際の強力なサポートとなるでしょう。しかし、一番の害虫対策は、やはりゴミ屋敷の片付けですから、根本的な解決をするべく片付け習慣を身につけていきましょう。

    PAGE TOP