生前整理とは?
生前整理とは、生きているうちに自分の財産や持ち物などを整理して、不要なものや遺族が処分に困るものをあらかじめ処分しておくことです。
生きているうちに身辺や財産の整理をする「生前整理」。今や20、30代でもやっている人もいらっしゃいます。
若くても生前整理をしておけば、突然に事態が起きても、家族に負担をかけないための備えができます。また、自分自身にとっても人生を見つめ直すよいきっかけになるでしょう。
亡くなった後に遺品整理を行う人の負担が減るだけでなく、次世代への相続や引き継ぎに関して行っておくべき問題点に気づき、自分の人生の「やり残し」が回避できるという利点もあります。
ブームにもなっている「断捨離」という言葉が示すように、「もの」を捨てたり誰かに譲ったりして「減らすこと」が大きな目的となります。
処分できなかったものについて、どれをどのように処分するかを誰かに依頼しておくことも、生前整理といえるでしょう。
人生後半期に向けた「身支度」とも言えます。
生前整理のメリット
生前整理のメリット1
緊急時に物がどこにあるかすぐに把握できる
生前整理は、「緊急時に備えた片付け」でもあります。
日本人の健康寿命は、男性は69歳・女性は73歳と言われています。
つまり、男女共に70歳以降で健康にいられる事が少ないとも言えます。
もし急に倒れてしまった場合や、緊急入院をが必要な際には、ご家族や親戚が必要な書類の用意、衣類の用意などをする必要があります。
そのような時に、「どこに何があるのか」を把握していないと、探すだけで大変な手間と時間がかかってしまいます。
「もしもの時」に備えて、「何が?どこにあるか」を把握できる程度の片付けは必須な作業と言えるでしょう。
生前整理のメリット2
家の安全性が高くなる
生前整理をすることにより「足場が広くなり家の安全性が高くなる」事がメリットでもあります。
ご高齢になってくると、膝・腰・肩の痛みのため、片付けをするのも難しくなってきます。
すると、足の踏み場もないほど散らかっているケースは珍しいかもしれません。
生前整理をし片付けることによって狭い場所をなくす事ができますから、ご自宅での転倒や怪我リスクが減るため安全性が高くなります。
また、地震などの天災によって物が倒れてしまうリスクも抑えられるので、高所の荷物は優先的に片付けた方が良いでしょう。
生前整理のメリット3
在宅介護が可能となる
ご家族やヘルパーさんが「在宅介護をするのに楽」になります。
メリット1でも説明した通り、日本人の健康寿命は、男性は69歳・女性は73歳です。
2022年現在、在宅介護を受けているのは409万人で高齢の方の約9人に1人は何かしらの在宅介護サービスを受けている計算になります。
在宅介護のためヘルパーさんに来てもらう場合、物が散乱しているとヘルパーさんのスムーズなサポートや、精神衛生上良い影響は出ません。
逆に、整理さえ出来ていれば、どこに何があるか見てわかるので、介護者側のの負担も軽減されます。
介護してくれる人を楽にするためにも、元気なうちから備えて片付けを始めるのをおすすめします。
生前整理のメリット4
家の財産を把握することができる
「認知症になり判断が難しくなる前に、家の財産を把握することができる」です。
考えたくはないですが、認知症の推定発症年齢平均は51.3±9.8歳(男性:51.1±9.8歳、女性:51.6±9.6歳)というデータがあります。
認知症になってから、家にある財産の価値を判断するのも、してもらうのも難しいですし、財産を売って良いものなのか、そのまま次世代に引き継いで欲しいものなのか判断するのは難しいです。
判断力があるうちに、家の財産を明確にし家族と情報共有しておくことで、相続トラブルの発生リスクが低くなります。
例えば、銀行預金やブランド品や宝石以外の財産は、人によって価値観が異なるためトラブルの原因にもなりかねません。
そのようなトラブルを家族に負わせるのではなく予め生前整理で片付ける事が最良だと言えます。
生前整理のメリット5
家のバリアフリー工事
ご高齢になればなるほど、足腰は弱ってきます。
ご自宅の入り口の段差、お風呂場の浴槽の高さ、トイレから立ち上がれない、布団から起き上がれない。
などなど、加齢は日頃の生活に支障をきたしてしまいます。
家でバリアフリー工事を行なう際は、トイレな風呂場に手すりを付けたり、段差をなくす、滑り止めを敷くなどの工事が必要です。
いざリフォームする際、物が散らかっているとそちらを片付けてからでないと工事できませんし、当社のような不要品回収+買取を行っているような業者でないと、片付けを依頼した場合に費用が高くついてしまいます。
そのため、65歳を過ぎたらもしもの時を考え、生前整理を行った方が良いでしょう。
生前整理のコツ|5選
他人の目線で身の回りの物を見る
ご家族や親族など、「私以外が片付けることになったら」と考えてみましょう。
自分の目線に立ってしまうと中々捨てられない物が多いです。
思い出が少ない物から始める
思い入れがある物から分別していくと時間がかかってしまいます。
昔使っていた掃除機、昔使っていた趣味の道具、使っていない衣類などそのような物から分別していきましょう。
一気に片付けようとせず、使っていない物だけを捨てる
気合を入れて押し入れから、タンスから、全てを取り出すのは負担です。
一年以上見ていないようなや、昔使ってはいたけど今は使っていないようなバックなど、そのような物から取り掛かりましょう。
捨てる、譲る、売る、など手放し先を決める
抜き取った不用品は、必要な人に譲る、寄付する、売るなどして手放す先を考えましょう。
ボロボロの衣類は捨てる。
着れる衣類やメッキのアクセサリーは譲る.
宝石・時計・ブランドバックなどは売って現金化するなど予め分ておきましょう。
毎年、今も「残しておきたい」と思うか見直す
自分自身もそうですし、年々判断力が衰えてしまうのは周知の事実ですから、生前整理は早く行うに越したことはないです。
昨年は「使おう」と思っていたお品物でも、今年は身体的な問題や活動量が減って「使わなくなる物」もあるでしょう。
そのようなお品物をとっておくと永遠に整理が進まなくなるため、思い切って断捨離をしましょう。
最後に
生前整理は、非常に難しいことです。
今回はそんな生前整理のメリットと生前整理を進めるコツについて解説しました。
重要なことは、生前整理の中でも「いらない物」は不用品回収で、ブランド品などは「売る」ことがお勧めです。
当社パーチェス&プランニングは、不用品回収と買取ができる公的な許可がある数少ない業者です。
ご相談、お見積りは無料ですので気兼ねなくお問い合わせください,